クレイ洗顔のデメリット6つ|乾燥・つっぱりの原因と後悔しない泥洗顔の選び方

白いクレイ粉をひとつまみのせた小皿と、泡をたっぷり盛った器が並ぶ洗面台の静物 泥の基礎(とは・仕組み・選び方)
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「クレイ洗顔を使ったら顔がつっぱった」「泥で洗ってもメイクが残る気がする」「評判はいいけれど、デメリットはないの?」――泥(クレイ)洗顔は皮脂が気になる肌で人気がある一方、使い方や選び方が合わないと不満が出やすいアイテムです。使い始める前に、弱点と避け方をまとめて確認しておきましょう。

30秒でわかる結論クレイ洗顔のデメリットは、大きく次の6つです。どれも避け方があります。

  • 乾燥・つっぱり:クレイは油や水を吸う粉。乾燥しやすい肌は回数と洗う時間を控えめに
  • メイクは落とせない:メイクはクレンジングで先に落とす
  • 洗い上がりの個人差が大きい:口コミより、自分の肌で少ない回数から試す
  • クレイが主役とは限らない:泥ラボ成分DBのクレイ入り洗顔料44品のうち、クレイが全成分の5番目以内に書かれていたのは12品(洗顔フォームは20品中1品)
  • 石けん系は弱アルカリ性:DBでは44品中27品が石けん系の洗浄成分を含む。つっぱるならアミノ酸系も候補に
  • 香料入りの商品もある:DBでは44品中17品に「香料」。香りに敏感なら成分表で確認

つまり、クレイ洗顔の洗い上がりはクレイだけでなく、一緒に入っている洗浄成分や香料などの処方全体に左右されます。成分表の前のほうを見ることが、失敗を減らすいちばんの近道です。

そもそもクレイ洗顔・泥パックとは何か、種類と選び方の基準から整理したい人は、クレイ洗顔・泥パックとは|種類と選び方の基準から読むと全体像がつかめます。

前提:「クレイ洗顔」は、クレイだけで洗っているわけではない

クレイ(泥)は、カオリンやベントナイトなどの粘土鉱物の粉です。日本化粧品技術者会の用語集では、カオリンは吸油性・吸水性をもち、化粧品では油や水の吸収性に優れた粉体(体質顔料)として使われると説明されています。ベントナイトも、水を吸って膨らみ、吸着力をもつ粘土鉱物です。

一方で、クレイ洗顔料には、泡で汚れを落とす洗浄成分(界面活性剤)も入っているものがあります。泥ラボ成分DBで集計したクレイ入り洗顔料44品では、石けん系の洗浄成分を含む商品が27品、アミノ酸系の洗浄成分を含む商品が16品ありました(両方を含む商品もあります)。

洗い上がりのさっぱり感やつっぱりは、クレイだけでなく、この洗浄成分の影響も受けます。

界面活性剤の「乳化」とクレイの「吸着」の違いは洗顔で汚れが落ちる仕組み(界面活性剤の乳化とクレイの吸着の違い)、クレイが皮脂を吸着する仕組みと限界は泥はなぜ皮脂・汚れを落とせる?クレイの吸着の仕組みで詳しく解説しています。

なお、「泥の粒子がマイナスに帯電していて、汚れを磁石のように引き寄せる」という説明をよく見かけます。粘土鉱物が陽イオン(プラスの電気を帯びたイオン)を取り込む性質はありますが、皮脂やメイクのような油汚れを電気の力で引き寄せる、という根拠は、泥ラボでは現時点で確認できていません。

クレイの力に期待しすぎないことも、がっかりしないためのポイントです。

クレイ洗顔のデメリット6つと避け方

先に一覧で整理します。気になる項目から読んでください。

デメリット 起きやすい人・商品 避け方
①乾燥・つっぱり 乾燥肌、空気が乾く季節 回数をしぼる・長く置かない・早めに保湿
②メイクは落とせない メイクをした日 先にクレンジングで落とす
③洗い上がりの個人差 口コミだけで選んだとき 少ない回数・部分使いから試す
④クレイが主役とは限らない 洗顔フォーム(泥ラボ成分DBの集計) 成分表でクレイの位置を見る
⑤石けん系の弱アルカリ性 石けん系で洗うとつっぱる人 アミノ酸系の洗浄成分も候補に
⑥香料 香りに敏感な人 成分表で「香料」の有無を見る

①乾燥・つっぱりを感じやすい

クレイは油や水を吸う性質の粉なので、もともと皮脂が少ない肌や、空気が乾く季節には「取れすぎ」と感じることがあります。

さらに、洗浄成分そのものも肌に影響します。洗浄料と皮膚バリアに関する総説では、刺激の強い界面活性剤は肌のたんぱく質や脂質を傷め、洗った後のつっぱり・乾燥などにつながることが知られている、と述べられています(Ananthapadmanabhan ほか、2004)。

日本化粧品工業会も、洗った後の肌は乾燥しやすくなっているので、保湿などのスキンケアは早めに行うよう案内しています。

避け方・選び方:乾燥しやすい人は、毎日朝晩ではなく皮脂が気になる日や夜だけに回数をしぼりましょう。泡をのせたまま長く置かず、Tゾーンなど皮脂の多い部分を中心に洗い、洗ったら早めに保湿します。

成分表では、グリセリン・BGなどの保湿剤が入っているかも確認を(泥ラボ成分DBでは44品中35品が保湿剤を含んでいました)。

つっぱりの原因を細かく切り分けたいときはクレイパックがつっぱる原因と選び方、洗顔とパックの使い分けはクレイ洗顔とパックの使い分けをご覧ください。

②メイクは落とせない(クレンジングの代わりにはならない)

日本化粧品工業会によると、メイクのように油性成分の多いものを落とすのはクレンジングの役割で、そのはたらきは基本的に「油性の成分を油に溶かして落とす」ものです。

日本化粧品技術者会の用語集でも、泡で洗う界面活性剤型の洗顔料では、ウォータープルーフタイプのファンデーションのような落ちにくい油汚れを十分に落とすのは難しいとされています。

クレイの吸着も、肌に密着したメイクの膜を油で溶かす仕組みではありません。「泥洗顔だからメイクも一緒に落ちる」と考えるのは避けましょう。

避け方:メイクをした日は、先にクレンジングでメイクを落としてからクレイ洗顔を使います。クレンジングの後に洗顔が必要かどうかは、使っているクレンジングの表示に従ってください。詳しくは泥洗顔だけでメイクは落とせるのか|界面活性剤とクレイの守備範囲の違いで解説しています。

③洗い上がりの感じ方に個人差が大きい

同じクレイ洗顔でも、「さっぱりして気持ちいい」と感じる人もいれば、「つっぱる」と感じる人もいます。皮脂の量は人によっても、同じ顔の中(Tゾーンと頬など)でも違ううえ、前提の章で見たとおり、洗い上がりにはクレイだけでなく洗浄成分も関わるからです。口コミの評価が、そのまま自分に当てはまるとは限りません。

避け方:最初は夜だけ・週に数回など少ない回数から試し、頬など乾きやすい部分は泡をのせる時間を短くします。肌がゆらいでいる時期は、無理に使わず休みましょう。

敏感肌の人の使い方は敏感肌でも泥(クレイ)は使える?にまとめています。

④クレイが主役とは限らない(成分表の後ろのほうにある商品も)

化粧品の全成分表示は、厚生労働省の通知で配合量の多い順に書くことになっています(配合量1%以下の成分と着色剤は順不同でよい)。つまり、1%を超える成分については、前のほうに書かれている成分ほど多く入っています。

泥ラボ成分DBのクレイ入り洗顔料44品で、クレイ類が全成分の5番目以内に書かれていたのは12品でした。特に洗顔フォームは20品中1品で、クレイの位置は平均12.7番目です。一方、石鹸は16品中8品で、クレイが5番目以内に書かれていました。

このDBの洗顔フォームでは、クレイは成分表の後ろのほうに書かれている商品がほとんどで、洗浄は界面活性剤が担っていると考えられます。

「クレイ洗顔」という名前だけで、泥そのものの使い心地を強く期待すると、「思っていたのと違う」となりがちです。

避け方・選び方:成分表で、クレイ(カオリン・ベントナイト・海シルトなど)が何番目にあるかを見ましょう。ただし、1%以下の成分は順不同で書いてよいため、後ろのほうの順番同士で配合量を比べることはできません。

成分表の読み方は化粧品の全成分表示、読み方3ルールで解説しています。

⑤石けん系の洗浄成分は弱アルカリ性

泥ラボ成分DBの44品のうち27品が、石けん系の洗浄成分(石ケン素地、または脂肪酸と水酸化K・水酸化Naの組み合わせ)を含んでいました。日本化粧品工業会によると、石鹸のpHは中性より少しアルカリ側の弱アルカリ性です。

これに対して、肌の表面は弱酸性です。330人を調べた多施設研究では、化粧品などの影響を除いた「自然な」肌表面のpHは、平均で5を下回る(推定4.7)と報告されています(Lambers ほか、2006)。

同じ研究では、石鹸などの使用が肌表面のpHに大きく影響すること、pHがおよそ8の水道水をつけただけでも、最大6時間ほどpHが上がってから元に戻ることも示されています。

洗浄料の総説では、著者らの研究で、pH10の液は界面活性剤が入っていなくても角層を膨らませることが示されたとして、肌のpHに近い中性〜弱酸性の洗浄料のほうが肌への負担が少ない可能性がある、と述べられています(Ananthapadmanabhan ほか、2004)。

一方で日本化粧品工業会は、肌にはアルカリ性の物質を中和する能力があるため、それほど気にしなくてよいと説明しています。そのうえで、アシルグルタミン酸塩(アミノ酸系)などを使った中性や弱酸性の洗顔料も開発されている、と紹介しています。

石けん系が悪いわけではなく、洗った後につっぱるかどうかで判断するのが現実的です。

避け方・選び方:石けん系でつっぱる人は、アミノ酸系(〜グルタミン酸Na、〜グリシンKなど)の洗浄成分を使ったクレイ洗顔も候補になります(DBでは44品中16品がアミノ酸系を含んでいました)。

石鹸とpHの関係は石鹸は顔に使っていい?アルカリ性と肌のpHバランスの関係、アミノ酸系の特徴はアミノ酸洗顔が物足りないと感じたらで解説しています。

⑥香料入りの商品もある

泥ラボ成分DBの44品中17品の全成分に「香料」があり、洗顔フォームでは20品中11品でした。

日本化粧品工業会によると、化粧品に香料が配合されている場合、全成分表示では「香料」と表示されます。香料には、製品のベース(基剤)のにおいを隠す(マスキング)目的もあります。

日本皮膚科学会の「接触皮膚炎診療ガイドライン2020」では、化粧品原料のうち、化粧品による皮膚炎の原因として最も頻度が高いのは香料で、原因の30%以上を占めるとされています。香料が入っていれば誰にでも問題が起きる、という意味ではありませんが、香りに敏感な人や肌がゆらぎやすい人は気にしておきたい点です。

避け方・選び方:香りが苦手な人や、過去に化粧品で赤み・かゆみが出たことがある人は、成分表で「香料」の有無を確認しましょう。使っていて異常を感じたら使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科医に相談してください。

データで見る|クレイ入り洗顔料44品の成分

ここまでの数字の元になった、泥ラボ成分DBの集計です。クレイ類を全成分に含む洗顔フォーム・石鹸・洗顔パウダー・洗顔ジェル44品を、剤型ごとに数えました。

剤型 品数 石けん系の洗浄成分 アミノ酸系の洗浄成分 硫酸系・スルホン酸系
洗顔フォーム 20 12 8 0
石鹸 16 12 3 0
洗顔パウダー 6 2 4 2
洗顔ジェル 2 1 1 0
計 44 27 16 2
剤型 エタノール・変性アルコール 香料 保湿剤 クレイの順番(平均) クレイが5番目以内
洗顔フォーム 4 11 19 12.7番目 1品
石鹸 2 3 8 6.6番目 8品
洗顔パウダー 0 2 6 11.0番目 2品
洗顔ジェル 0 1 2 5.5番目 1品
計 6 17 35 — 12品

読み取れるのは次の3点です。

  • このDBでは、洗浄の主役は多くの場合、界面活性剤:44品中27品が石けん系、16品がアミノ酸系の洗浄成分を含んでいました。
  • クレイが前のほうに書かれている商品は少ない:5番目以内は44品中12品。特に洗顔フォームは20品中1品でした。
  • 香料入りの商品もある:44品中17品。洗顔フォームでは20品中11品でした。

データについて:泥ラボ成分DB(2026年8月26日〜9月4日に公式サイト等の全成分表示を転記した854品)のうち、カテゴリが洗顔フォーム・洗顔パウダー・洗顔ジェル・石鹸(医薬部外品を含む)で、全成分にクレイ類(カオリン・ベントナイト・海シルト・クチャ・モロッコ溶岩クレイ・タナクラクレイ・モンモリロナイト・火山灰・フラー土・イライト・白泥、名称に「クレイ」「泥」を含むもの。泥炭・クオタニウム-○ベントナイトは除く)を含む44品を2026年9月29日に集計しました。編集部が市場調査で選んだ市販品で、無作為抽出ではなく、市場シェアを表す数字でもありません。1品が石けん系とアミノ酸系の両方を含む場合があります(列は重複あり)。石けん系は石ケン素地または脂肪酸+水酸化K・Na、アミノ酸系は〜グルタミン酸・グリシン・アラニン・タウリン・サルコシンのNa/K/TEA塩、保湿剤はグリセリン・BG・DPG・ソルビトール・ヒアルロン酸Naとして数えています。「クレイの順番」は全成分表示の先頭を1番目とし、その商品で最も前に書かれたクレイ類の位置です。1%以下の成分は順不同で書いてよいため、後ろのほうの順番から配合量は比べられません。また、医薬部外品の成分表示は業界団体の自主基準にもとづくもので、化粧品の全成分表示とは根拠となるルールが異なります。

失敗しないための成分表チェック3ステップ

デメリットの多くは、買う前に成分表で見当をつけられます。見るのは次の3か所です。

  1. 洗浄成分の系統を見る:「石ケン素地」、または「ミリスチン酸」「ステアリン酸」などの脂肪酸と「水酸化K」「水酸化Na」の組み合わせがあれば石けん系、「〜グルタミン酸Na」「〜グリシンK」などがあればアミノ酸系です。石けん系でつっぱる人はアミノ酸系を候補に。
  2. クレイの位置を見る:カオリン・ベントナイト・海シルトなどが前のほうにあるか。泥そのものの使い心地を求めるなら、前のほうに書かれている商品を。
  3. 「香料」とエタノールの有無を見る:香りや刺激に敏感な人は、「香料」「エタノール」の有無を確認(DBでは香料が44品中17品、エタノール・変性アルコールが44品中6品)。

この3点をふまえて、クレイの種類・肌質・剤型まで含めて1本を選びたい人は、市販のクレイ洗顔の選び方|4つの基準で”自分に合う一本”を見つけるが次のステップです。

よくある質問

クレイ洗顔は毎日使っても大丈夫?

まずは製品の使い方表示に従うのが基本です。皮脂が多く、つっぱりを感じなければ毎日使う人もいます。

乾燥やつっぱりを感じたら、夜だけ・週に数回などに回数を減らし、洗った後は早めに保湿しましょう。

乾燥肌・敏感肌はクレイ洗顔を使わないほうがいい?

一律に「使えない」わけではありません。回数を減らす、乾きやすい部分は短時間にする、石けん系でつっぱるならアミノ酸系を選ぶ、といった調整で使える場合もあります。

ただし、赤みやヒリつきがある時期は無理に使わないでください。詳しくは敏感肌でも泥(クレイ)は使える?をご覧ください。

酵素洗顔と比べて、どちらがデメリットが少ない?

どちらが上ということはなく、得意な汚れが違います。どちらも使いすぎれば乾燥やつっぱりの原因になる点は同じです。

違いと併用のコツは酵素洗顔とクレイ洗顔の違いは?どっちを選ぶ・クレイパックとの併用のコツで解説しています。

クレイがたくさん入っているほど良い?

そうとは限りません。クレイは油や水を吸う粉なので、多く入っているものほど「取れすぎ」と感じる人もいます。

目安として、皮脂が多い人はクレイが前のほうにある商品、乾燥しやすい人はクレイが控えめで保湿剤を含む商品から試すなど、肌質に合わせて選ぶのがコツです。

まとめ

クレイ洗顔のデメリットは、①乾燥・つっぱり、②メイクは落とせない、③洗い上がりの個人差、④クレイが主役とは限らない、⑤石けん系は弱アルカリ性、⑥香料入りの商品もある、の6つです。

どれも「クレイ洗顔だからダメ」ではなく、回数・使い方・処方の選び方で避けられます。

泥ラボ成分DBのクレイ入り洗顔料44品では、洗浄の主役は多くの場合、界面活性剤で、クレイが5番目以内に書かれていたのは12品でした。

成分表の前のほうを見る習慣をつけると、「思っていたのと違う」を減らせます。

参考資料

この記事について:本記事は、クレイ/泥スキンケアの専門メディア「泥ラボ」編集部が制作・運営しています。特定商品の優劣や効果・効能を保証するものではなく、クレイ洗顔の弱点と選び方の一般的な考え方を提供するものです。広告・アフィリエイトを含む場合は「広告・PR」と明記します。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科医にご相談ください。

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