W洗顔(ダブル洗顔)は本当に必要か|クレンジング後の洗顔の役割

悩み別ケア
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30秒でわかる結論クレンジングした後、また洗顔料で洗う——このW洗顔(ダブル洗顔)、本当に必要なのか迷ったことはありませんか。結論から言うと、一律に「必要」でも「不要」でもありません。要点はこの3つです。

  • 2度目の意味は主に2つ:①クレンジング剤自体の洗い残しを落とす、②クレンジングの対象外だった、ホコリ・花粉などの汚れを落とす。どちらも条件次第で必要性が変わります。
  • 「不要」と言い切れない理由がある:処方や肌状態によっては2度目に意味がありますが、一方で業界の商業的な事情を指摘する声もあります。
  • 「念のため」の二度洗いも少なくない:実感にもとづいて洗う人と並んで、不安から二度洗いしている人も多いという指摘もあります。

W洗顔の「2度目」は、そもそも何を洗っているのか

クレンジングでメイクや皮脂は落ちているはずなのに、なぜもう一度洗顔料で洗うのか。この「2度目」が担っている役割は、大きく分けて2つあります。

  • ①クレンジング剤自体の洗い残しを落とす:オイルや乳化剤といったクレンジング剤そのものが肌に残っていないかという話。処方の自己乳化力(すすぎだけで水になじんで流れ落ちる力)が低いタイプほど、この意味は大きくなります。
  • ②クレンジングの対象外だった汚れを落とす:日中に付着したホコリや花粉など、メイクや皮脂とは別に肌についた汚れの話。

この2つを分けて考えると、「W洗顔が必要かどうか」は製品や状況によって変わる、という当たり前の結論に近づくといえるでしょう。以下、それぞれもう少し詳しく見ていきます。

なぜクレンジングだけでは足りないことがあるのか

W洗顔という習慣が定着した背景には、クレンジング処方の事情があると考えられます。

油性のメイクを浮かせる力はあっても、すすぎだけでは油分が肌に残りやすいタイプがあり(日本化粧品技術者会の用語集は、乳化タイプのクレンジングクリームでは、拭き取りや洗い流しのあとも皮膚表面に若干の油分が残ると説明しています)、その残留分を洗顔料で落とす、という使い方が広まったと考えられます。

現在は、乳化タイプのクレンジングクリームでは洗い流しやすい水中油型(o/w型)が主流とされ、ジェルでは洗い流し性のよい液晶タイプも注目されており、この前提の一部は崩れつつあります。1回のすすぎでほぼ流れ落ちるように設計された処方であれば、洗い残しを落とすための2度目の意味は薄くなるといえるのです。

逆に、しっとりした洗い上がりを重視した油分の多い処方や、乳化力が控えめな処方では、2度目に一定の意味が残ります。

「ダブル洗顔不要」と書かれた製品を選ぶ場合も、メーカーが推奨する正しい使い方(すすぎの回数・温度など)を守ることが前提になっている点は共通しています。

ホコリ・花粉にも「専用の落とし方」があるわけではない

もう一つの理由である「クレンジングの対象外だった汚れ」について。ホコリや花粉には、それだけを狙って分解する専用の成分があるわけではありません。

肌の汚れには、皮脂のように油になじむものと、ほこりのように水になじむものが混ざっているため、水だけではうまく落とせず、洗浄成分(界面活性剤)で洗う意味がある、と日本化粧品工業会は説明しています。花粉については、環境省の「花粉症環境保健マニュアル」も、外出から帰ったら洗顔をして花粉を落とすとよいとしています。

つまり、日中の外的な汚れが気になる日ほど、クレンジングとは別に洗浄成分(界面活性剤)でもう一段洗う意味が出てくる、ということです。

逆にメイクをしていない・外出も短時間だった日であれば、この理由の比重は小さくなります。

「本当は不要なのに勧められている」という声もある

ここまでは機能面の話でしたが、W洗顔をめぐってはもう一つ、業界の商業的な事情を指摘する声もあるのです。化粧品開発に携わる業界関係者の証言として、こうした趣旨の話が紹介されているケースがあります。

ダブル洗顔が機能的に不要なケースがあると認識しながら、推奨をやめるとクレンジングと洗顔料という2アイテムの売上が1アイテムに減ってしまうため、商業判断として推奨を続けている——という内容です。

これは特定の企業や個人を名指しするものではなく、業界内の一つの見方として中立に紹介するにとどめるものです。

これに関連して、クレンジング製品を販売するあるメーカーが実施した小規模なモニター調査(18名・1か月)では、クレンジングのみでW洗顔をしなかったグループの方が、肌の赤みの指標が改善し乾燥も軽減した、という結果が紹介されています。

自社調査という性質上、効果を保証するものではありませんが、「2度洗う方が必ず肌に良い」とは言い切れない、という参考情報にはなります。

実際のところ、みんなW洗顔しているのか

機能面の議論とは別に、実際の行動として多いのはどちらでしょうか。「ダブル洗顔不要」と明記された製品を使っていても、結局もう一度洗顔をしている人が多い、という指摘がネット上ではよく紹介されています。

その理由には、機能的な必要性のほか、心理的な不安もあるとされています。

「ぬるぬる感が残っている気がする」「メイクが本当に落ちているか不安」「翌朝のテカリが気になる」といった、目に見えて確認しづらい不安を解消するために、念のためもう一度洗う——という行動パターンです。

一方で「W洗顔をやめたら乾燥しなくなった」という声も一部にはあります。

つまり実態としては、機能的に必要な人・不要な人が両方いる中で、行動としては「洗い残しを感じて洗う」人と「念のため」洗う人の両方がいる、というのが今のところの姿に近いようです。

実際、泥ラボ編集部が実施した意識調査(400人、2026年8月)でも、メイクや日焼け止めを使った日にクレンジングのあとさらに洗顔料で洗う人(「必ず洗う」35.2%+「状況によって洗う」21.8%=228人)に理由を尋ねたところ、「実際にぬるつきや洗い残りを感じるから」が40.4%で最も多かったものの、「なんとなく安心だから・念のため」という回答も34.6%にのぼりました。

また、クレンジング剤の処方によって二度洗いの必要性が変わることを「知らなかった」人は、全回答者400人のうち47.2%でした。

なお、この設問はメイクや日焼け止めを使う人を前提にしているため、回答者の内訳は男女で偏りがあります。

「メイクや日焼け止めをほとんど使わないため、あてはまらない」を選んだのは男性41.2%に対し女性はわずか2.9%で、二度洗いをする人228人のうち女性が148人、男性が73人という構成になっています。

その上で理由を男女別に見ると、女性は「実際にぬるつきや洗い残りを感じるから」が48.0%で最多だったのに対し、男性は「なんとなく安心だから・念のため」が52.1%で最多と、理由の傾向が異なっていました。

また、「クレンジング後にもう一度洗う必要があるかはクレンジング剤の処方によって異なる」という点を知っていたかどうかで、実際の対応にも違いが見られました。

知っていた人はメイクの濃さなど状況に応じて洗う/洗わないを使い分けている割合が39.3%だったのに対し、知らなかった人ではこの割合は11.3%にとどまり、「状況にかかわらず毎回必ずもう一度洗う」という一律の対応が53.0%を占めていました(自己申告による回答の分布であり、因果関係や優劣を示すものではありません)。

参考資料

調査概要:クラウドソーシングを通じた意識調査(有効回答400件、2026年8月実施、20〜70代の男女)。本調査は特定の商品・成分の効果や優位性を示すものではなく、当社が実施した意識調査の結果です。

結局、W洗顔は必要か不要か

ここまでの内容を踏まえると、「W洗顔は不要」と一律に言い切ることはできません。

クレンジング剤自体の洗い残しが気になるタイプの処方を使っている人や、濃いメイク・日中の外的な汚れが気になる日は、2度目を洗う意味があります。

逆に、1回のすすぎでしっかり落ちる処方を、正しい使い方で使えているなら、無理に重ねる必要はないかもしれません。

大切なのは、「W洗顔をすれば・しなければ絶対に良い」という決めつけではなく、自分が使っているクレンジングの処方タイプと、その日のメイク・汚れの状態を見て判断することです。

見分け方の目安としては、クレンジング後すぐに洗顔料を使わず肌に触れてみて、ぬめりやべたつきが残っている感覚があれば、洗い残しを落とす2度目の意味が大きいタイプと考えられます。

泥洗顔はどこに位置づく?

ここで一つ整理しておきたいのが、泥洗顔の位置づけです。

泥(クレイ)の吸着は皮脂や汚れを物理的に引き寄せる仕組みで、メイクの膜のような対象までは落とせません(詳しくは泥洗顔だけでメイクは落とせるのか|界面活性剤とクレイの守備範囲の違いで解説しています)。

なので泥洗顔は、クレンジングの代わりにはなりません。

その代わり、メイクをしない日の洗顔として、あるいはクレンジング後に皮脂・ホコリだけを穏やかに落としたい「2度目」の位置づけとしてなら、泥洗顔は選択肢の一つになります。

皮脂が気になる人の洗い方は皮脂・テカリ肌の泥洗顔で、洗顔とパックの基本的な使い分けはクレイ洗顔・泥パックとは|種類と選び方の基準でご確認ください。

そもそもクレンジングという工程が何をしていて、オイル・ジェル・ミルクなどタイプによってどう違うのかはクレンジングとは|役割・仕組み・タイプ別の違いにまとめています。

よくある質問

Q. ダブル洗顔不要と書かれたクレンジングなら、絶対に2回洗わなくていいですか?
A. 製品が推奨する正しい使い方(すすぎの回数・温度など)を守っていれば、多くの場合それで問題ありません。ただしメイクが濃い日や、洗い上がりに違和感がある場合は、2度目を洗う意味が出てくることもあります。

Q. W洗顔をした方が肌に良いのですか?
A. 一律にそうとは言えません。洗いすぎは角層の細胞間脂質まで落として乾燥や肌荒れの原因になり得るため、「2度洗えば洗うほど良い」という考え方は避けたほうが安全です。

Q. 泥洗顔でW洗顔を代用できますか?
A. できません。泥の吸着は皮脂や汚れを穏やかに落とす仕組みで、メイクの膜を落とす仕組みを持たないためです。泥洗顔はメイクをしない日や、クレンジング後の仕上げとしての位置づけで考えてください。

Q. 花粉やホコリだけの日もクレンジングは必要ですか?
A. メイクをしていなくても、ホコリなどの水になじむ汚れと皮脂などの油になじむ汚れが混ざっているため、水だけでは落としにくく、洗浄成分(界面活性剤)で洗う意味が出る場合があります。ただし肌への負担を考え、洗浄力の強すぎない製品を選ぶのがおすすめです。

Q. 2度目は洗顔料の代わりに石鹸でもいいですか?
A. 石鹸も界面活性剤の一種のため考え方としては使えますが、メイクの濃さによっては石鹸だけでは対応しきれないこともあります。詳しくは洗顔石鹸だけでメイクは落とせるのか|『石鹸落ち』表示の読み方と使い分けで解説しています。

まとめ

W洗顔の「2度目」が担う役割は、クレンジング剤自体の洗い残し除去と、クレンジング対象外だったホコリ・花粉などの汚れの除去の2つです。

処方や肌状態によって必要性は変わるため、「絶対に必要」「絶対に不要」と一律に決めつけないのが実務的な考え方です。

実際の行動としては、洗い残しを感じて洗う人に加え、不安から念のため二度洗いする人も多いようですが、洗いすぎはかえって肌の負担になり得ます。自分のクレンジングの処方タイプと、その日の状態を見て判断してみてください。

運営について:この記事は「泥ラボ」編集部が、公的機関・業界団体などの公開資料と編集部の確認をもとに、基準を公開しながら作成しています。特定商品の効果を保証するものではなく、症状が続く場合は医療機関にご相談ください。

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