- 「しっかり泡立てないと汚れが落ちない」を信じる人は83.1%:6つの説の中で最も多くの人に信じられていました。
- 「グリセリンフリーが毛穴・ニキビによい」を知っている人はわずか23.0%:知名度自体が低く、今回のアンケートで初めて聞いたという人が6割近くいました。
- 「冷水すすぎで毛穴が引き締まる」は信じる人60.0%に対し、今も実践している人は39.0%:信じてはいても、徹底して続けている人はそれより少ないという結果でした。
「洗顔の仕上げは冷水ですすぐと毛穴が引き締まる」「しっかり泡立てないと汚れが落ちない」——こうした洗顔にまつわる説は、SNSや動画、口コミなどでよく見かけます。
ただ、実際にどれくらいの人がこれらを「聞いたことがある」「正しいと思っている」「実践している」のかは、あまり数字で語られてきませんでした。
この記事では、泥ラボ編集部が実施した独自アンケート(有効回答330名)をもとに、洗顔にまつわる6つの説について、認知度・信じている割合・実際の行動を数字で整理します。
結果サマリー:6つの説、信じている人は何%?
まず全体像です。6つの説について「正しいと思う(計)」の割合が高い順に並べると、次のようになりました。

| 説 | 聞いたことがある | 正しいと思う(計) | 実際の行動 |
|---|---|---|---|
| ①冷水すすぎで毛穴引き締め | 82.7% | 60.0% | 今も実践39.0% |
| ②洗顔料の泡立て | 83.9% | 83.1% | 泡立てネット使用31.3% |
| ③皮脂リバウンド | 81.5% | 72.1% | テカると回数を増やす48.6% |
| ④無添加・防腐剤フリー | 69.1% | 61.8% | 表示を重視42.3% |
| ⑤グリセリンフリー | 23.0% | 23.6% | 意識して選んだ経験12.7% |
| ⑥石鹸アルカリ説 | 32.4% | 32.4% | 固形石鹸を現在使用23.7% |
「正しいと思う(計)」は「正しいと思う」「どちらかといえば正しいと思う」の合計です。
なお「聞いたことがある」「正しいと思う(計)」は回答者全体(n=330)、「実際の行動」欄の数値はふだん洗顔料をほとんど使わないと答えた30名を除いた300名(n=300)を分母としています。
それぞれの説が実際のところどうなのかは、下記の各検証記事にまとめています。
説ごとの結果
①冷水すすぎで毛穴が引き締まる

8割以上が「聞いたことがある」と回答した一方、実際に「正しいと思う」(計)は60.0%にとどまりました。
さらに、今も意識して冷水ですすいでいる人は39.0%で、信じている人の数よりも少なくなっています。
年代別に見ると、20〜34歳では実践率が49.5%だったのに対し、50歳以上では32.2%と、若い年代のほうが実践率が高い傾向が見られました。
この説の科学的な妥当性は、洗顔の仕上げは冷水で毛穴が引き締まる?すすぎの水温の俗説と正しい選び方で検証しています。
②洗顔料はしっかり泡立てないと汚れが落ちない

6つの説の中で、認知率(83.9%)・信じている率(83.1%)ともに最も高くなりました。
実際の使い方を聞くと、泡立てネットなどで「しっかり泡立てる」人は31.3%、「手で軽く泡立てる程度」が46.7%と、多くの人が何らかの形で泡立てて使っている一方、泡で出てくるタイプの利用も19.3%ありました。
泡立ての有無で洗浄力にどれほど差が出るのかは、泡立たない洗顔は本当に汚れが落ちるのか|クレイ・ジェル洗浄への不安を検証で確認できます。
③洗いすぎると皮脂がリバウンドする

信じている率は72.1%と高めでした。
ただし、この説どおりなら「洗いすぎない」ことが皮脂対策になるはずですが、実際にテカりや皮脂が気になったときに「洗顔の回数を増やすことがある」と答えた人は48.6%(よくある9.3%+たまにある39.3%)にのぼりました。
説を信じていても、皮脂が気になると逆に洗顔回数を増やしてしまうという、行動としては矛盾した傾向が見られます。
皮脂リバウンドの仕組みそのものは、『洗いすぎで皮脂が増える』は本当か|リバウンド皮脂の検証で扱っています。
④無添加・防腐剤フリーは肌にやさしい

信じている率は61.8%でした。
商品選びの際に「無添加」「〇〇フリー」といった表示をどの程度重視するか聞いたところ、「かなり重視する」「やや重視する」の合計は42.3%で、信じている人の割合よりは少なく、表示への態度は「信じてはいても選択基準としてはそこまで強くない」層が一定数いることがうかがえました。
無添加・防腐剤フリーの実際の意味は、『防腐剤フリー・無添加』は肌に優しい?よくある誤解と正しい見方にまとめています。
⑤グリセリンフリーが毛穴・ニキビによい

6つの説の中で唯一、認知率が23.0%と2割程度にとどまりました。「この言葉を今回のアンケートで初めて知った」という人が59.3%にのぼり、他の説と比べて世間的な知名度がかなり低いことがわかります。
この説を「正しいと思う(計)」と答えた人は、回答者全体(n=330)で23.6%でした。
認知率(23.0%)とほぼ同水準ですが、これは真偽を尋ねる設問が「知らなかった」人も含めた全員に対して行われているためで(説明文を読んだうえで判断してもらう形式)、認知の有無と信じるかどうかは必ずしも連動していません。
グリセリンの実際の働きは、『グリセリンフリー』は正しい?グリセリンの本当の働きと注意点で解説しています。
⑥石鹸はアルカリ性だから顔に向かない

認知率32.4%・信じている率32.4%と、どちらも3割程度でした。「わからない」の回答が40.0%と6つの説の中で最も多く、判断がつかない人が多い説だといえます。
実際に固形石鹸を使っている人は、現在使用中が23.7%、過去に使用していたが今はないが38.7%でした。
石鹸のpHと肌の関係については、石鹸は顔に使っていい?アルカリ性と肌のpHバランスの関係で検証しています。
性別・年代で見える差
全体の傾向に加えて、性別・年代でいくつか目立つ差がありました(全ての組み合わせではなく、差が大きかったものだけを紹介します)。
- 「無添加・防腐剤フリー」の表示を重視する割合は、女性51.4%に対し男性29.9%と、20pt以上の差がありました。
- 「冷水すすぎで毛穴が引き締まる」を信じる割合は、女性69.3%に対し男性49.0%で、こちらも20pt以上の差がありました。
- 「冷水すすぎ」の実践率は20〜34歳で49.5%、50歳以上で32.2%と、年代が上がるほど実践率が下がる傾向が見られました。
調査概要と引用について
本記事は、泥ラボ編集部が企画・実施した自社アンケート調査の結果をまとめたものです。
参考資料
- 化粧品に配合可能な法定色素・防腐剤・紫外線吸収剤(日本化粧品工業会、2026年9月29日確認)
- 化粧品の成分表示の趣旨説明(日本化粧品工業会、2026年9月29日確認)
- 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(日本皮膚科学会、2026年9月29日確認)
- せっけんメモシート(5) 石けんと「ナトリウム」「カリウム」(日本石鹸洗剤工業会、CLEAN AGE 199号、2026年9月29日確認)
調査名:洗顔に関する意識・実態調査(2026年)
調査主体:泥ラボ編集部による自社調査
調査方法:クラウドソーシングサービスを通じたインターネットアンケート
調査期間:2026年8月
調査対象:全国の20歳以上の男女。性別・年代を限定せず募集し、男性151名・女性179名(計330名)から有効回答を得ました。
設問数:属性設問3問+本設問18問(洗顔にまつわる6つの説について、認知・真偽の受け止め方・実際の行動を各3問ずつ)
留意事項:回答者はクラウドソーシングサービスの登録者であり、日本の消費者全体の構成を代表するものではありません。本文中の数値はすべて本調査の回答者における割合です。
本調査は利用実態・意識に関する調査であり、特定の商品・成分の効果や優位性を示すものではありません。
本調査のグラフ・数値は、出典として本ページへのリンクを明記いただければ、報道・ブログ・SNSなど自由にご利用いただけます。設問の全文は次の通りです。
- ①冷水すすぎ:「洗顔の最後に冷たい水(冷水)ですすぐと、毛穴が引き締まる」という説を聞いたことがありますか/正しいと思いますか/意識して冷たい水ですすぐことがありますか
- ②泡立て:「洗顔料は、しっかり泡立てて使わないと汚れが落ちない」という説を聞いたことがありますか/正しいと思いますか/ふだんどのように使っていますか
- ③皮脂リバウンド:「顔の皮脂を洗って落としすぎると、かえって皮脂が増える」という説を聞いたことがありますか/正しいと思いますか/テカりや皮脂が気になるとき洗顔の回数を増やすことがありますか
- ④無添加・防腐剤フリー:「『防腐剤フリー』『無添加』と表示された化粧品は肌にやさしい」という説を聞いたことがありますか/正しいと思いますか/表示をどの程度重視しますか
- ⑤グリセリンフリー:「グリセリンフリーが毛穴・ニキビによい」という説を聞いたことがありますか/正しいと思いますか/意識して選んだことがありますか
- ⑥石鹸アルカリ説:「石鹸はアルカリ性なので顔を洗うのに向かない」という説を聞いたことがありますか/正しいと思いますか/固形石鹸で顔を洗うことがありますか
本調査は毎年実施し、経年での変化も追っていく予定です。
よくある質問
Q. この調査結果は、日本人全体の意識を表していますか?
A. いいえ。回答者はクラウドソーシングサービスの登録者であり、日本の消費者全体の構成を代表するものではありません。あくまで本調査の回答者330名における割合として捉えてください。
Q. なぜ性別・年代を限定せずに募集したのですか?
A. 想定にもとづいて回答者の性別・年代を割り振ると、その想定自体が結果を歪める可能性があるため、今回は限定せずに募集し、実際に集まった内訳をそのまま開示する方式にしました。
Q. この調査データを自分のブログや記事で使ってもいいですか?
A. 出典として本ページへのリンクを明記いただければ、報道・ブログ・SNSなど自由にご利用いただけます。
まとめ
洗顔にまつわる6つの説について330名にアンケートを取ったところ、「洗顔料はしっかり泡立てないと汚れが落ちない」が最も多くの人(83.1%)に信じられている一方、「グリセリンフリーが毛穴・ニキビによい」は認知率がわずか23.0%と、そもそも知られていない説であることがわかりました。
また「冷水すすぎで毛穴が引き締まる」のように、信じている人の割合よりも実際に続けている人の割合のほうが少ない説もありました。
それぞれの説が科学的にどう見えるかは、本記事内でリンクした各検証記事で詳しく解説しています。
洗顔だけでなく、日々のスキンケアの土台から見直したい方は、クレイパックの基本もあわせてどうぞ。



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