クレイの色(グリーン/レッド/イエロー/ピンク)で選ぶ「クレイセラピー」に科学的根拠はある?

悩み別ケア
編集方針:基準を公開して比較広告・PRは明記一次情報にもとづく
30秒でわかる結論「グリーンは○○、レッドは○○」といった色ごとの説明を動画でよく見かけますが、今回調べた範囲では、色そのものが特定の効き目を保証する根拠は見当たりませんでした。整理すると次の3点がポイントです。

  • 色ごとの「効き目」の多くは言い伝え・紹介の域を出ません:色と特定の作用を結びつける確立した根拠は、今回確認した情報源の中には見当たりませんでした。
  • 色の違いは主に鉱物組成の違いです:鉄分を含む鉱物の割合や、粘土鉱物の種類によって色味が変わります。着色料ではなく天然の色です。
  • 選ぶ基準にすべきは色ではなく、粒子の細かさ・吸着力・自分の肌質です:同じ色でも産地や精製度によって粒子径は変わります。

クレイセラピーの情報を見ていると、グリーン・レッド・イエロー・ピンクなど色ごとに「この色は○○向き」という説明をよく見かけます。

色できれいに使い分けられるなら分かりやすいのですが、それは科学的に確立した話なのでしょうか。

この記事では、色ごとに語られている説明の内容と、色の違いが実際には何に由来するのかを、一次情報にもとづいて整理します。

なお、ここで扱う「クレイセラピー」は、肌に塗って洗い流す化粧品的な使い方の範囲に限った内容です。

クレイセラピーで色(グリーン・レッド・イエロー・ピンク)ごとに語られている説明のいろいろ

クレイを扱う情報では、グリーン・レッド・イエロー・ホワイト・ピンクといった色ごとに、それぞれ異なる特徴があると説明されているものが多くあります。

たとえばグリーン系は吸着力が強い色として紹介されることが多く、レッド系は巡りや温まりのイメージと結び付けて語られることがあります。

イエロー系は運動後のリフレッシュのイメージ、ホワイト系・ピンク系は刺激が少なく肌がデリケートな人向けというイメージで語られることが多い色です。

こうした説明は、エステティシャンや美容系のチャンネルで繰り返し紹介されているものです。

ただし、いずれも「そう説明されている」という紹介の域のものであり、この記事ではそのまま効果を保証する情報として受け取るのではなく、何が根拠になっているのかを次の項目から確認していきます。

なぜ色によって説明が違うのか|色の正体は鉱物組成

クレイは火山活動などでできた岩石が長い年月をかけて風化し、堆積してできた微細な粘土鉱物です。

クレイの色は着色料によるものではなく、含まれる鉱物の種類や鉄の状態の違いによって決まる天然の色です。名前も採取された地域に由来することが多いとされています。

色の違いを生む代表的な要因として、鉄を含む鉱物の割合が挙げられるのです。たとえばレッド系のクレイが赤みを帯びるのは、赤鉄鉱(ヘマタイト)などの酸化鉄に見られる三価の鉄を含むためとされています。

グリーン系・イエロー系・ホワイト系・ピンク系についても、含まれる粘土鉱物の種類(イライト・カオリナイト・モンモリロナイトなど)や鉄分の含有量の違いが色味の違いにつながっている、という整理がされています。

つまり色は、その土地でできた鉱物の組み合わせを映す指標であって、狙って配合された効能成分の色ではありません。

色の違いから「効き目」を保証する科学的根拠はあるか

今回、色ごとの説明を調べる中で、色(=鉱物組成の傾向)と特定の作用を直接結びつけて、実証的に検証している情報源は見当たりませんでした。

クレイには色とは別に、粒子の細かさや吸着力の強さといった物理的な性質の違いがあり、使ったときの体感の違いは色そのものよりも、こうした粒子の性質の違いによって説明できる部分が大きいと泥ラボ編集部では考えています。

たとえば、粒子が非常に細かいクレイほど肌当たりが穏やかで、初めて使う人や肌がデリケートな人に向くと説明されていることが多いのが実情です。

一方、皮脂や汚れをしっかり落とす吸着力の強さは、粒子の粗さではなく、含まれる粘土鉱物の種類(膨潤性の高いモンモリロナイトを含むクレイは吸着力が高いとされる等)や、鉱物ごとの表面積の大きさに由来すると考えられています。

つまり「肌当たりの穏やかさ」と「吸着力の強さ」は別の軸であり、色によってまとめて語れるものではありません。

実際に選ぶときの基準は、色ではなく粒子径・吸着力・肌質

ここまでの内容を踏まえると、クレイを選ぶときに見るべきなのは色そのものよりも、次の3点です。

  • 粒子の細かさ:粒子が細かいものほど肌当たりが穏やかとされ、敏感肌や初めて使う人に向くと説明されています。
  • 吸着力の強さ:皮脂や汚れをしっかり落としたいのか、うるおいを保ちながら使いたいのかで、向いている吸着力の強さは変わります。吸着力は粒子の粗さではなく、含まれる粘土鉱物の種類や鉱物ごとの表面積の大きさによって決まるとされています。
  • 自分の肌質:乾燥しやすい肌には吸着力が穏やかなタイプ、皮脂が気になる肌には吸着力が高めのタイプが合わせやすいとされています。

クレイの種類ごとの違いをより詳しく比較したい場合は、ガスール・カオリン・ベントナイト・くちゃ・死海泥の徹底比較で整理しています。

沖縄の海底でできたくちゃの成り立ちや鉱物組成についてはくちゃとは|沖縄の海泥の正体と成分でまとめているので、あわせて確認してみてください。

使うときの注意点

  • 色の説明を鵜呑みにしすぎない:色ごとの紹介はあくまで紹介の域のものと考え、粒子の細かさ・吸着力・自分の肌質を基準に選びます。
  • 初めて使う色は少量から試す:同じ「クレイ」でも産地や精製度によって粒子径や吸着力が異なるため、初めて使う製品は少量のパッチテストから始めると安心です。
  • ヒリヒリ・赤みが出たら中止する:色に関わらず、刺激を感じた場合は使用を中止し、肌の様子を見てください。

よくある質問

Q. 結局、どの色を選べばいいですか?
A. 色そのものよりも、粒子の細かさ・吸着力・自分の肌質で選ぶことをおすすめします。敏感肌や初めての方は粒子が細かく穏やかなタイプ、皮脂が気になる方は吸着力が高めのタイプが合わせやすいとされています。

Q. クレイの色は着色料で作られているのですか?
A. いいえ。クレイの色は、含まれる鉱物の種類や鉄分の含有量・状態など、天然の成分によって決まります。

Q. 色ごとの説明はまったく信じられないということですか?
A. 色が鉱物組成の違いを映しているという点は一定の根拠がありますが、それが特定の作用を保証するという意味ではありません。紹介・言い伝えの域のものとして参考程度に受け止めるのが実用的です。

まとめ

クレイセラピーで語られる「色ごとの効き目」について、色と特定の作用を直接結びつける確立した根拠は、今回の調査では見当たりませんでした。

色の違いは主に、含まれる鉱物の種類や鉄分の含有量といった鉱物組成の違いを映すものです。クレイを選ぶときに実用的な基準になるのは、色ではなく粒子の細かさ・吸着力・自分の肌質です。

参考資料

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クレイの種類を徹底比較|ガスール・カオリン・ベントナイト・くちゃ・死海泥の違いと選び方
クレイの種類を比較。ガスール・カオリン・ベントナイト・くちゃ・死海泥を、鉱物の型・pH・吸着力・きめ細かさの4軸で横断。皮脂をしっかり吸着したい肌、敏感肌、つっぱりを抑えたい人など、肌質・目的別の選び方の目安も。

粒子の細かさが仕上がりにどう影響するかをさらに詳しく知りたい場合は泥の粒度・きめ細かさで仕上がりはどう変わるかで整理しています。

運営について:この記事は「泥ラボ」編集部が、公開されている一次情報をもとに基準を公開しながら作成しています。特定商品の効果を保証するものではなく、肌に異常を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて医療機関にご相談ください。

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